「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキビーチ」は、2023年8月から段階的に進めていた改装工事をこのたび完了した。総工費は約8,200万ドル(約128億円)に上り、同ホテルにとって2016年の開業以来初の大規模なリニューアルとなる。
今回の改装は、38階建ての施設のうち、主に「エヴァ・タワー」(307室)を対象に実施された。210室の客室およびスイートの内装刷新に加え、ロビー、インフィニティプール、共用部のアップグレード、新たなスイートコレクションの導入などが行われた。なお、もう一棟の「ダイヤモンドヘッド・タワー」(245室)についても今後改装予定だが、具体的な時期は未定としている。
同ホテルのマイク・キャス総支配人は「改装は必須ではなかったが、常に一歩先を見据えた判断だった」と語っており、施設の競争力維持を目的とした投資であることを示唆した。
新たに導入されたスイートコレクションには、ペントハウスや複数階にわたる3〜4ベッドルームの大型スイートが含まれる。いずれもフルキッチンや専用のチェックイン、コンシェルジュサービスを備え、長期滞在や富裕層向けの需要に対応する。
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内装デザインには、新コンセプト「Oahu from Sky to Sea」が採用されている。フロアの高さに応じて、海・森・空をイメージしたカラーと素材が用いられており、地域性と自然との調和を意識した設計となっている。
また、2024年4月には新ダイニング「Solera(ソレラ)」もオープン。ローカル企業であるG. Lion Hawaiiが運営し、ハワイ産食材を用いた現代的なリージョナルキュイジーヌを提供する。
同ホテルは、マリオット・インターナショナル傘下のリッツ・カールトンブランドに属し、ハワイ州内では「リッツ・カールトン・マウイ、カパルア」および「リッツ・カールトン・オアフ、タートルベイ」(旧タートルベイ・リゾート、2024年にHost Hotels & Resorts社が買収)と合わせて3施設を展開している。
観光業界では、ポスト・パンデミック期における富裕層観光の回復傾向とあわせ、ラグジュアリー施設の改装・再投資が相次いでおり、今回の事例もその流れの一環と見られる。
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